医療研究集会参加報告から




第21回 保団連医療研究集会 参加報告
二日目の午後は特別企画(3)シンポジウム『より良く食べるはより良く生きる』を聴講した。
日本歯科大教授小林義典氏の『咀嚼と咬合が創る健康長寿』、 共立女子大教授井上修二氏の『口腔疾患と糖尿病』、 都立足立東高養護教諭西川路由紀子氏の『生活習慣病の予防は、まず朝ごはんを食べること』、 せんぽ東京高輪病院栄養管理室長足立香代子氏の『より良く食べてより良く生きるには』である。
そうそうたる四人の講演内容を十分に要約掲載できるほど紙面の余裕はないので、 んのさわりだけを発表順に記述することにする。

西川路氏の試みはエンカレッジスクールでの取り組みなので、 一般にそのまま当てはめることはできないが、逆に、 これほどまで生活が乱れるとストレスや口腔衛生にどう現れるか顕著に見ることができ、 対処法の効果も非常にはっきりと(相関係数で示した)調査できた例として有益であると思われた。
足立氏の要約は困難。食べ物を食べることでより良く生きることができるはずだが、 逆にその摂り方によって健康を危機にさらすことにもなる。 医療機関に来られる人はこのより良く食べるを誤ったために疾患を引き起こしたと考えられる。
栄養不足や肥満や糖尿などさまざまな疾患についての対処法は、 個々の機能や状況を判断し、生命を支える栄養の維持ばかりでなく おいしいと思える感覚機能を刺激することや機能回復をも視野に入れた 食品調理法が大切であると語った。
井上氏は現在進行中の医科と歯科の共同研究について発表した。 歯科関係者には非常に関心が高かった。
約1000人に対する研究の結果、糖尿病と歯周疾患ばかりでなく、 肥満と歯周疾患との関係も有意に高いことが言えた。
また歯周病の治療が糖尿病患者の血糖コントロールにどのような影響を与えるかについて 検討したところ、2ヶ月ほどで十分な効果が示されたが、 その後次第に効果が弱まり有意の差がなくなる結果となった。
理由は2ヶ月で歯科治療を打ち切ってしまった(歯科側の判断) ため歯周疾患の後戻りが考えられた。
歯科の判断を再検討した結果、やはり歯周病はメンテナンスが必須との方針に変わり、 研究を再開中で、今後の結果が待たれるとの事であった。
ただしこの研究に関しては被験者数が少ないので世界に発表するには弱いとの事であった。 (個人的に、人数を集めるなら石川県は協力しますよと関係者に申し出て帰ってきたが。)
小林氏に関しては特に言うまでもないだろう。あまりにも有名です。
健全な咀嚼をするためには中枢神経、関節、筋、歯が健全であることが条件で、 これが回復できればいろんな問題が改善されると持論を語った。
日本に多大な影響を及ぼす氏の講演会を一度は金沢で開きたいものである。










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