口腔ケアその6(歯周病)




この項目は、別に改めてパートがあります
小林 清吾

その3)歯周病 (大きな目的疾患です)
原因
対策
予防

その3)歯周病の予防
歯周病はいろいろな種類の歯周病菌の複合感染症である事が解かっています。
人間には免疫がありいろいろと病原菌から体を守ってもいます。また細菌と共存もしています。複雑なのです。歯周病菌の中には、免疫応答を抑制してしまう菌がいます。
それは、菌が自分自身を守る為なのですが、同時に他の悪い菌まで守ってしまうのです。

その結果、他の菌群もますます局所で増殖します。 それでは、どうすれば歯周菌の攻撃から守る事ができるでしょうか。抗生物質でしょうか? 一生使い続けられるでしょうか 疑問です。 耐性菌も必ず現れます。抗菌うがい薬は?
歯周病の原因菌は歯肉縁下のプラークですが、この菌群は独自のエコシステムとも言える
バイオフィルム(biofilm)を形成しています。バイオフィルムで囲まれている細菌は菌体外多糖類で保護され、抗菌物質、貪食細胞、抗体に対して、抵抗性を示す事が知られている。
この抗菌物質に対する、浮遊細菌とバイオフィルム内細菌との感受性を比べると、
最小阻止濃度(MIC minimal inhibitory concentration) で500倍の差が有ったという報告が有ります。(保険医協会PM資料)

問題は、菌の数を減らして炎症が生じない程度に、押さえれば良い訳ですから
プラークコントロール。 詰まり、機械的に掃除をして、菌をいつも少ない状態にコントロールすれば良いのです。 歯周病における 口腔ケアーの意義もここに有ります。
実際に行う時には プロの指導が必要です。
歯ブラシの選び方 歯間ブラシ 糸楊子の使い方
歯に当てる角度 力加減 動かす幅 言葉ではなかなか伝えにくいものです。
介護者の方が歯科医院で習うとか、要介護者に歯科衛生士などが行うやり方を、
その場で、手取り足取り教えてもらう方が良いと思います。

(メモ)
Porpyromonas gingivalis は成人性歯周疾患の原因菌の一つ。 病巣から高率で
発見、分離される。つよい悪臭を放つ、G(−)短カン菌。この菌株群には、毒性の強いものが有り、食細胞に抵抗する。粘膜上皮や赤血球への強い付着性を有する。 唾液で覆われた歯の表面や他のプラーク細菌にも付着する。線毛 と菌体表面の小胞(vesicle)が主な付着因子。

Treponema denticola はP. gingivalis以上に歯周ポケットに増加しているのに、
特異抗体の上昇を感知できない。T. denticolaは 免疫応答を抑制し免疫反応を起こさせないようにしているからです。マクロファージの抗原認識能力を障害させる。重要な事は、この免疫抑制因子は、他の歯周病菌に対する免疫応答も押さえてしまう為、他の菌種群もますます増加し炎症を悪化させる。すると、炎症の悪化により、この菌の栄養源である、歯肉溝浸出液が増加し、ますます棲みやすくなると言う悪循環を引き起こす。








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