口臭についての講演会  宮崎秀夫 先生(2002年11月)




宮崎秀夫先生講演会イントロ
講演会のイントロ
宮崎秀夫先生(新潟大学教授)の講演会  
我々が口臭に関心を持つようになったのは、 the Quintessennce 1999年4月号からの9回に及ぶ 『歯科のための 口臭臨床の指針』と題した連載があった頃でしょうか。
その頃は全国的に、訪問歯科診療やそれに伴う口腔ケアに注目が集まっていた頃でもあり、 石川県保険医協会歯科部もそれに沿った講演会を シリーズ企画、開催していた頃でもありました。
開業医の多くは日常診療における歯周疾患との密接な関係や時代的なトレンドから、 口臭そのものにはこれからのニーズが高まるとの予想があり、 少なからず期待を持ち、注視していた頃でもありました。
9回シリーズの著者達の中で、ブリティッシュコロンビア大学の八重垣 健先生や 東京医科歯科大学の川口陽子先生は存じ上げなかったが、 新潟大学の宮崎秀夫先生の名前は良く存じ上げていた。
当方は、シリーズ連載が始まった頃は、 口臭の測定法や口臭における臨床的意義などにおいては、 臨床的活用には不向きと言う考えをもっていた。
当方自身の勉強不足のためもあるが、測定法や原因論において、 今ひとつピンと来るものがなかった。
ただ、口臭原因物質のVSC産生機序や産生部位などについての記述には関心を 持って読んでいたことを覚えています。
そのうち、宮崎先生の統計学的手法を用いた論文が出るにおよび、 これはエビデンス的にも確かな根拠があると言えそうだとの予感を持つにいたったことを記憶しています。
そして、しばしの時を経て、クインテッセンス社から 『臨床家のための口臭治療のガイドライン』が出版されるにおよび興味が、 歯科医にとっての必須治療項目になるとの確信に変わっていったのです。
全国的には、今年の春、某歯科医療機器メーカーから口臭測定器が比較的安価に発売されると、 現在まで、注文に製造が追いつかない状況にあるという。
やはり、トレンドは来たようです。
しかし、宮崎先生の評価ではY社の製品はほとんど役に立たないそうです。 購入に前に的確な情報は欲しいものです。 今回は宮崎先生のお勧めの機器、その理由に関するお話もあると思います。

さて、この機に、宮崎先生の『口臭』に関する講演会を石川県で開催できることは、 実に、タイムリーであり、口臭治療を始めたいという先生ばかりでなく、 口臭そのものに対する理解を深めためたいという先生方のためにも、 絶好の機会を提供できる講演会になると思っています。
それでは、宮崎先生宜しくお願いいたします。


宮崎秀夫新潟大学教授『口臭について講演会』新聞原稿
2002年 11月
宮崎先生のデータの示すところでは、国民の70%は口臭について気にすることがあり、 10%は実際、口臭が気になるという。
先日横浜で、宮崎先生が一般向けの講演をしたところ、1000人もの参加者があったという。 国民の関心は高いようだ。
一方差し迫った問題は、それに対応すべき歯科サイドが、 数多くの潜在的患者さんに対応できていないことだと指摘された。
特別な理論や操作が複雑な機器を振り回す必要はなく、 今回の講演を参考にして、ある程度の準備をすれば、即臨床に取り入れられるものだと言う。
また現場の歯科医サイドにとっては、測定の対象、 メディエーターとしては呼気(空気)という患者さんに苦痛を与えないものを採用しているから、 医師にも患者さんにも楽な医療行為であることが嬉しい。
加えて、検査法から始まって、診断、治療法に至る道が、ほぼ確立し、 今後は、更に検査精度が高まり、対象疾患、病状との相関、 整合性等に対するデータがドンドン発表され、後押ししてくれることを期待しつつ、 治療に専念すればよいと言う安心感があります。
 現在の治療スタンスは、問診票などを整備し、きちんとしたアナムネーゼをとり、 口臭を治療の必要性から分類し、対応することが基礎となり、 あとは、大雑把に言って、 人間が感じる臭覚と測定機器の表す数値の間を埋める基礎的知識を身に付ければ良いようだ。
例えば、口臭の日内変動や、ひとが感知する閾値をいかに理解するか、 機械の測定するガスの量とそれの意味するところや、 唾液、舌苔、歯周疾患に対する理解は当然のことで、 それをキチンと治療する技量の上に進められる必要があることは言うまでもない。
保険医協会歯科部会としては、国民の関心が高まりつつある早い時期に、 日本での口臭の第一人者である宮崎先生をお招きして、 この講演会が開催されたことは実にタイムリーで有意義であったと思っています。
また、これを機に、石川県の歯科医療機関における口臭治療の普及が広まることを期待しています。
参加者58人はほとんど歯科医師、歯科衛生士であったが、 内科、耳鼻科、小児科、ヘルパー、保健婦等のほか、 いろいろな保健関係者にまで呼びかけをすべきであったと反省もし、 そして近い将来、再びレベルアップした内容で講演が企画されることを予感し、 簡単ですが、報告を終わらせていただきます。










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