313指導・監査の改革を!全国集会アピール

 

 2010313日、個別指導や監査、処分の不当性を訴訟で提起している原告、弁護士と支援者が集まり、指導、監査、処分の実態、問題点を議論した。

 その中で、行政指導に過ぎない指導が、その理由も明らかにしないまま、かつ威圧的態度を持って行われ、不当な改善指示も出されている。加えて、行政手続法で定められた「任意の協力」の趣旨に反し、「自主返還」や「改善報告」の提出を強要するなど保険医の人権を無視した行政指導がまかり通っていることが改めて確認された。

 さらに、監査・処分においては、犯罪捜査まがいの患者調査や医療関係者への聴取が行われ、行政による人権侵害と一方的な「不正・不当」の押しつけが蔓延している実態が明らかにされた。

 行政は、この様な人権意識も遵法意識もない指導・監査・処分で、保険医やその家族を傷つけ続けている。

 保険医への不当な指導、監査は国の医療費抑制策の一環として強化されている。そのため、これまでの架空、水増し、振替請求という診療実態のないものを不正請求としていたものが、保険請求ルールを知らなかったために生じた請求間違いや不合理な保険請求ルールに基づく請求間違いなども「不正」として扱うようになり、少なくない保険医が身に覚えのない「不正請求」の汚名を着せられ、処分される事態が生じている。

 これらの事態は医療費を抑制するための全保険医への見せしめであり、保険診療の萎縮を強いるものであり、決して、保険診療の充実と国民の健康に役立つものではない。

 さらに、行政指導の透明化、公平化をめざした行政手続法が制定されて12年を経た現在においても、法の趣旨に反して処分の裁量基準を作成することもなく、逆に、際限のない裁量範囲の拡大によって、保険医を国の統制下に置こうとしている。また、行政手続法で定められた「指導は任意の協力」であること、処分における「法に基づく手続」についても何らの改善も行わず、保険医の人権蹂躙を続けている。

 我々は指導や監査における保険医の人権を守るために弁護士の帯同や録音を広げてきた。さらに不当な個別指導、監査、処分に対して訴訟で闘う保険医の支援を広げている。

 我々は、引き続き保険医の人権を守る活動をはじめ、不当な指導、監査、処分の実態を世に明らかにしていくとともに、法に基づく民主的なあり方を問う活動を強める決意である。

 不当な行政指導や行政調査、処分は黙っていては改善しない。今闘っている保険医を支援し、不当な指導や監査には保険医同士が支え合い、共有し、正当な権利を主張して立ち上がろう。

 

   2010313

指導・監査の改革を!全国集会 参加者一同