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第3回】
 今回は、歯周病菌が血管などを通じて他の臓器に飛び火することで起きる症状について説明します。
その一つが心臓病です。
 傷を負った心臓の弁がばい菌に感染し、「細菌性心内膜炎」 という炎症が起きることは以前からよく知られています。 しかし、主な原因菌は連鎖球菌やブドウ球菌で、歯周病菌は関係が薄いとされてきました。
 しかし、最近、動脈硬化になった人の血管、 特に心臓に栄養を供給する血管との関係が注目されてきました。
 動脈硬化になると血管の内側の壁が弱くなるため、 歯周ポケットから血管に流れ込んだ歯周病菌が血管の壁の中に侵入して増殖しやすくなります。 この結果、まるで歯周病のような炎症を引き起こすことがあるとされているのです。
 「Floss or Die」とは(デンタルフロスなどで徹底的に歯磨きをするか、 さもなくば死を選ぶか)――アメリカで歯周病と全身疾患との関係の火付け役となった キャッチコピーですが、これも心臓病との関係を指しています。

 もう一つは、歯周病菌が歯周ポケットから口内にあふれ出て唾液(だえき)と混ざり、 肺に流れ込むことで肺炎や発熱が起きる引き金になるという説です。
 寝たきりのお年寄りの方などは、のどの周辺の筋力も弱く、 誤って気管や肺に食べ物や唾液を飲み込みやすくなります。 手や指の機能も低下するので、歯磨きも不十分になり、歯周病も悪化しやすくなります。
 このため、口の中で増えたばい菌が唾液や食べ物と一緒に気管に流れ込む危険が高まります。
重い病気にかかっている人にも言えることですが、お年寄りは免疫力も低下しているので、 より肺炎を引き起こす危険が高いといえます。
 次回は、歯周病の予防や治療法について説明します。

【第4回】
 歯周病によって起きる病気から身を守るため、 日常生活で注意すべき点は「適切なブラッシングで歯垢を取り除くこと」に尽きます。
歯ブラシや電動歯ブラシ、糸ようじ、歯間ブラシなどさまざまな製品がありますが、 大切なのはハードでなくソフトです。持っている道具ではなく、道具を上手く使いこなすことが重要です。
 歯垢(こう)は「デンタルプラーク」とも呼ばれますが、 これは食べかすではなく、ばい菌の集合体です。
ばい菌の中でも歯周病菌は、歯と歯肉の間の「歯周ポケット」と呼ばれる深い溝に隠れており、 単純な歯磨きでは取り除けません。
従って、十分な歯磨きができているかどうかは自分で判断せず、 歯科医を受診して下さい。
正しくプラークコントロールができるよう、指導やアドバイスが受けられます。
受診年齢は、子どもであれば小学生が一つの目安です。
大人は年齢に関係なく、早いほうが良いです。
 また、歯石はそれ自体の毒性は強くありませんが、 歯に付着するとでこぼこして歯磨きの邪魔になり、 歯肉が歯にぴったりとくっつくことを妨げ、深い溝を作る原因になります。
特に、溝の深い部分にある歯石は歯周病特有のもので、これを除去することは治療の基本です。
 歯周病はほとんどの治療に保険が適用されますが、 重症になると数か月の治療期間を要し、 治療後もメンテナンスや再発防止のために定期受診が必要なこともあります。
正しい歯磨きの習慣を身につけても、時間がたつとレベルが低下したり、 歯石を除去しても、意外と早く沈着したりすることが多いからです。









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