フッ化物に対する記事に誤解あり




月刊保団連の編集部 御中

月刊保団連の編集部にお願いいたします。
記事として掲載する際には、十分な吟味を加えて欲しい
  以下は編集部として配慮が不足していたと感じた事例です。 ご検討のほどをお願いいたします。

「フッ素が危ない! 何と月刊保団連で文献紹介」として、 先輩医師からメールを受け取りました。
内容は、・・・医療系ML<WAMI>で、佐賀県の歯科開業医○○先生が 今月号の月刊保団連で、カナダでフッ素の水道水や歯磨き粉への添加 は良くないとの論文が掲載されたことに憤慨していることお知らせくださったものです。

以下その内容です。
佐賀県の○○です
2008年09月15日:全国保険医団体連合会が全国の医療関係者10万人に対して フッ素は危ないという旨の記事を配布しましたので、 その記事と反論記事です。
http://www.asunet.ne.jp/~bbb/96-86f.html

ここから私の先輩医師のコメント・・・・
WAMIでは、この論文についての賛否でいくらか盛り上がっています。 歯科医でもフッ素の添加については否定的な意見の方も一部におられるのですね。 フッ素の効果についてはもう決着がついた問題と思っておりましたのに。
問題は、この様な論文を月刊保団連に載せたことでありまして、 確かに9月号63、4ページの海外医療事情のところに紹介文献として掲載されています.。
著者の中村雄二さんは国民医療研究所の研究員でして、 留学され、海外文献をチェックして毎月、 国民医療研究所の機関誌「国民医療」に発表していたのを、 2年ほど前面白いからと保団連の○○次長と政策部の○○先生が相談して、 月刊保団連に転載するようになったと記憶しています。
もちろん中村さんは医師・歯科医師ではありません。 論評無しの文献紹介だけのコーナーですが、 若干保団連が論文の主旨を 評価しているように会員に取られるかも知れませんね。
ひと言、月刊保団連の編集部に抗議をしてもよいかも知れませんね。

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相当記事はこちらから添付するまでもないと思いますので、省略します(平田)。
以下は、佐賀県の歯科開業医○○先生の保団連9月号記事に対する反論です。

 2008年09月の海外医療事情(18)でむし歯予防のため利用されている フッ素が知能指数低下や骨の腫瘍を引き起こす論者もいるという記事が掲載されていました。
 この文面では、読者に誤解を招く恐れがあるので解説します。
むし歯をもっとも効率的に予防する方法はWHO (世界保健機関)が推奨する水道水へのフッ素添加です。
現在、欧米、豪州、韓国、国内の米軍基地などの約60カ国で実施されています。 水道水の普及率が悪いスイスや南米等では、食塩にフッ素を添加しています。 
もし、フッ素が知能指数低下や骨の腫瘍をもたらすならば、 天然にフッ素が多い水源を水道水に利用しているフィンランドや水道水にフッ素を添加し ている国は知能や骨の腫瘍が多いはずです。でもそんな事は一切ありません。
  フッ素を人工的に添加している国の水道水のフッ素濃度は、海水より低い濃度です。 もし、フッ素が健康を害するのならば、 フッ素濃度が高い海水で育つ鯨や魚介類も健康を害すはずです。しかし、全く問題ありません。
人類の祖先は約37億年前に海で誕生しました。 その時からフッ素を含んだ海水を体内に取り込んで進化してきました。 もし、海水に含まれる程度のフッ素が有害ならば、 高等生物は海水では存在できなかったでしょう。
カナダ政府は、フッ素が天然に多く含まれすぎている水源を使用している 所のフッ素濃度は下げるようにした方がよいとは言っていますが、 フッ素がほとんど入っていない水道水にはフッ素を添加する事を推奨しています。 フッ素は適切な量ならば、安全で効率的にむし歯を予防してくれます。
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ここからは私こと、平田米里の文章です。
私ばかりでなく、公衆衛生学をかじった人ならみんな知っていることなのですが・・、 要するに、フッ化物の局所応用としての虫歯予防には、 フッ素は濃度が高く摂取量が多すぎれば低くするし、その逆なら増やすのが基本です。
全身毒性に関しては、・・・・・ もともと、地殻に多量に含まれている物質ですから、 それが溶けて川に流れ、海に流れ、今ではフッ素のないところを 探すのは不可能な状態です。
食べ物は、地中から、水・海水から自然に吸収していますから、 フッ素ゼロの食物が自然界で育つことは無いと言っていいのです。 当然それを食する人間にもフッ素は骨に蓄積しているばかりでなく、 血中にも恒常的に流れています。
長い人類の歴史を鑑みて、いまさら毒だと急に騒がれても困ってしまいます。 基本的な事実を履き違えるととんでもない方向に流れるのが、フッ素の宿命でしょうか。
フッ化物に関する論文は2万6千編以上あります。 専門家ですら完全に掌握できないくらいの量です。 たかが素人がちょっとかじって論じられるほどの対象ではないのです。 間違いは、誰にでもあることです。
しかし、内容が間違った形で流されると影響力も大きいと思います。 慎重な配慮が要求されるのではないでしょうか。

さて、この月刊保団連の海外医療事情は、 2年ほど前の保団連政策部会で中村雄二さんの文献紹介を掲載することが決まっただけでその後は、 ○○部長も編集には関与しておられないらしいですね。
また文献サマリーを紹介した中村さんも責任はないのかもしれません。
むしろ中村さんから送られて来た文章を、 吟味しないでそのまま掲載した月刊保団連編集部の責任でしょうか。
このサマリーだけ読めば医科の会員は、「昔はフッ素は虫歯予防に良いと言っていたが 今は、知能低下や骨腫瘍の発生など恐いことが多いから、 フッ素入りの歯磨きなどもうやめよう」と単純に思ってしまうのではないでしょうか。
そうとられかねないように、配慮すべきであったと思います。
ゆえに、この記事に対しては、もう少し慎重な配慮が欲しかったと、抗議したいと思います。
石川県保険医協会 一会員 平田米里  拝

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平田米里先生
日頃より大変お世話になっております。 保団連研究部会では○○・○○とともにお世話になりました。
本日、マルマル研究部長から、月刊保団連編集部宛ての平田先生からのメールを確かに 拝受いたしました。
その中で編集部において「慎重な配慮」が必要であったとのご指摘につきましては、 本誌企画編集会議(10月4日)に報告し、編集上の課題として検討をさせていたきます。
なお、佐賀県の○○先生からは、9月18日に編集部宛にFAXをいただきました。 内容は、先生のメールで紹介されていた内容と同じものでした。
同日、○○先生に 事務局から電話をし、ご意見をいただいたことにお礼を申し上げるとともに、「先 生からのご意見は、企画編集会議に報告させていただきます」とお伝えしました。

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