2007年10月号の持論(案-3)




07年10月号

歯科代表の国会議員はこの数年皆無であった。
今回の参議院選挙で一人の歯科医が全国比例区に出馬し、当選を果たした。
自民党所属であったが、自民党を支持してほしいとは言わない、 悲惨な歯科界を良くするために職域代表者として国会に送ってほしいと訴えての結果であった。
自民惨敗の逆風のなかでの当選は、歯科界の強い結束力を示した形となった。
と同時に、いままで蹂躙されてきた政権政党を応援するという自己矛盾をも 飲み込んでしまうほど追い詰められていた証ともいえる。

政権政党から繰り出される医療改革のもとで、歯科医療のみならず 、社会保障全般が悪化していることは歯科界も十分認識している。
その改悪を阻止できなかった結果として、歯科技工士が離職したり、 歯科衛生士を採用する余裕のなくなった歯科医院が増えていることも認識している。
この歯科医療の疲弊・困窮は、医療の質の低下を招き、国民にも不幸をもたらしたことを 反省もしているのである。
故に、歯科界は自らの政策を転換する必要に駆られていると言わざるをえない。
保団連歯科協においては、今後の歯科医療の明確なビジョンを打ち出し、
その実現のために、さまざまな関係組織と連携をとり、 さまざまな行動をとる時にあると思う。

行動を起こす際に重要な視点のひとつは国民の意向工を大切にすることである。
九条の会などの市民運動がマスコミの表舞台に登場する事はなくても、 ひそかに世論形成に影響を与えている事実などを見れば、
もうひとつの大切な視点は支持政党に関してのものである。
「全ての協会員が」と言うつもりはないが、歯科界全体としては、 今まで、なんとなく自民党支持一本でやってきた。
しかし今後も同じ路線でよいのか大いに検討を加える時期であると指摘したい。
歯科協においては、要請行動や投票行動において、 真に国民・会員にとって必要とされる社会保障政策を打ち出す党に協力・支持を表明すべき ことは言うまでもないが、自民党以外の内閣誕生も視野に入れた現実的な行動も大きな要素 として忘れる事はできないと思われる。
参議院での成功体験は、歯科界の団結力の新たな段階に突入したと評価する故、 次は、そのパワーを必要に応じて使い分けるしたたかさが現状を変える力となると主張したい。
保険医協会(歯科協)は二つの視点を踏まえ、現実的な提案をし、 行動する使命があると認識している。









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